例えば,『〈性の自己決定〉原論』(1998 紀伊国屋書店)など。
思想的には「自己決定」という言葉はMill,J.S.の『自由論』(1859)から説き起こされることが多い。それは,自己防衛以外の他人への干渉は,たとえその人が不利益を被ることが予測されても正当な根拠を持たないというミルの自由主義に依っている。
財団法人日本性教育協会が6年おきに実施している「青少年の性行動」に関する調査の最新回(第4回,1993年)によれば,自分の性に関わる行動や意識にもっとも影響を与えたものとして,高校男子では16.0%が「ビデオ」をあげている。これは「友人」の38.2%についで第2位。「新聞や雑誌の記事」と答えたものは6.8%にすぎない。中学男子でも「ビデオ」は10.8%,「新聞や雑誌の記事」は5.9%となっている。
文部省(現文部科学省)は次の指導要領として,1998年に『中学校学習指導要領』を,1999年に『高等学校学習指導要領』を告示した。これらはそれぞれ,2002年,2003年から実施される。
『中学校学習指導要領』(1998 文部省(現文部科学省))第2章第7節保健体育 第2各分野の目標及び内容 [保健分野] 2内容の
(1)イ
同3内容の取扱いの(3)
『高等学校学習指導要領』(1999 文部省(現文部科学省))第2章第6節保健体育 第2款各科目 第2保健 3内容の取扱いの(5)
『中学校学習指導要領』第2章第8節技術・家庭 第2各分野の目標及び内容 [家庭分野] 2内容
B家族と家庭生活の(1)
『高等学校学習指導要領』第2章第9節家庭科 第2款各科目 第2家庭総合 2内容の
(1)および(2)
高等学校家庭科用文部省(現文部科学省)検定済教科書『新家庭一般』(1999 教育図書)P.210
『カトリック学校』53
1998年10月に本校教員を対象に開かれた性教育に関する研修会における講師の先生のお話より
『カトリック教会のカテキズム』2338
前出「青少年の性行動」第4回調査によれば,性交経験が20%を越えるのは女子では17歳で21.0%,男子では18歳で23.9%となっている。
新約聖書『マルコによる福音書』16:9に「イエスは週の初めの日の朝早く,復活して,まずマグダラのマリアに御自身を現された。このマリアは,以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた婦人である」とある。
新約聖書『ヨハネによる福音書』8:3〜11
新約聖書『マタイによる福音書』21:31
新約聖書『ヨハネによる福音書』8:11